『お金の話』をするのは汚いこと。
『お金の話』をするのは悪いこと。
『品が悪いこと』なのだと、子供のころ祖母から教わったことがあります。
不思議です。
わたしの知っているお金持ちな方々は『お金の話』をよくします。
でも、わたしのように『お金がない人』は『お金の話』をするのは『品が悪い』と思っているのです。
なにかヘンだと思いませんか?
『貧乏』は『七代』続く
『貧乏は七代続く』という、昔のことわざがあります。
貧乏って、7世代も続くのだそうです。わたしはビックリしました。
『7代』というと、真ん中の4代目がわたしだとすると、このようになります。
1代目・・曾祖母(明治生まれ)
2代目・・祖母(大正生まれ)
3代目・・母(昭和24年生まれ)
4代目・・わたし(昭和49年生まれ)
5代目・・わたしの子供
6代目・・わたしの孫
7代目・・わたしのひ孫
2代目の祖母は、4代目のわたしに『お金は汚いものだ』と教えました。
祖母は、3代目の母にも同じように教えていますので、わたしは母からも『お金は汚いものだ』と教わったのです。
このままいくと、わたしは『お金は汚いものだ』と、わたしの子供に教えることになります。
そしてそれは次の代にも『お金は汚いものだ』という教えが語り継がれていくという・・・。
はたして、それでいいのでしょうか。
わたしはこの『お金がない』という状態を、わたしの世代で止めたいと、心から願っているのですが。
『お金の教育』がない、日本の義務教育
先進国のなかで、小中高の子供たちに『お金の教育』をしていないのは『日本だけ』というのをご存知でしょうか。
わたしは『女のお金の超常識』というマンガを読んだときに、初めて知りガクゼンとしました。
そういえば、たしかに『お金のこと』を学校で教えてもらったことはないのです。
わたしは昭和49年生まれです。
『1192作ろう鎌倉幕府』とか、『3.14なんたらかんたら』とかを、必死に覚えていた記憶があります。
体操服をブルマへ全部入れないとダメだとか、『前へならえ!』を何度もして、グラつくと竹刀を持った教師がやってきたり。
猛暑の中、水を飲むのはダメだったり。
教室には、エアコンがないのは当たり前だったり。
協調は5だが積極性が3と通知表に書かれて、『協調性があって積極的ではない自分は、ダメ人間なのかしら』とずいぶん長い間、思い込んでいたものです。
トホホ。
マンガ『女のお金の超常識』のP.12にも詳しく記載されていますが、日本では子供時代に『お金に関する教育』を受ける環境が『ない』というのです。
つまり、国民の義務教育の中で『お金』については、『何も勉強していないまま』大人になってしまうのだと。
だから日本人は『お金オンチ』なのですと。
わたしはとてもショックを受けました。
なぜならば、わたしは『お金って、お金じゃないの?』ぐらいしか言えないからです。
やっぱりわたしも『お金オンチ』な日本人だったのです。
お金の話になると、空気が悪くなる
わたしが受けた『お金に関する教育』といえば、祖母、母からの『お金がない。お金がない』というオソロシイ、グチのような小言でしょうか。
『お金がない』と言われると、お先真っ暗な、とても苦しい気持ちになっていたのを思い出します。
そして『貯金しなさい!』というような、なぜか怒られてるような母の説教も多かったと記憶しています。
『母が貯金しなさいと怒るから、貯金しなければ。』と思うので、わたしの貯金は、ぜんぜん楽しくないものでした。『課せられた義務』とでもいうのでしょうか。
家族の会話でも、お金の話が出てくると、暗い空気がただよいました。
不思議です。
父も母も、職を持っていてお給料も毎月もらっていたはずなのに。
なのになぜ、『お金がない』といつも言うのだろうかと。
どうしてそんなに、ウチはお金がないんだろうかと。
お金=ビクビクする。親が怒る。オソロシイ。コワイもの。
だから子供時代のわたしは『お金のことは話しちゃいけない』と、つよくつよく思うようになったのでした。
『お金の本当のこと』を学び、負の連鎖を断ち切れ!
祖母と母がわたしに言ってきた『お金のこと』が、もしも『貧乏になる人の言う、お金の教育』だったとしら、タイヘンなことになりませんか?
わたしは、祖母と母から言われてきたお金のことを、わたしの子供に伝えていいのでしょうか。
それで大丈夫なのでしょうか。
お金のことを忌み嫌うことが、『お金の本当のこと』なのでしょうか。
いいえ。わたしは、ほんとうだとは思いません。
お金って、もっと大切なものだと思うのです。
忌み嫌うものではありません。
長い人生を生きていくために、とても大切なチケットのようなものだと思うのです。
だから日ごろから、お金をきちんと把握して、何かが起きた時でも大丈夫、わたし自分のお金は持ってるから大丈夫。くらいはなっていたいと思うのです。
そのためには、『お金のこと』『お金のしくみ』つまり『経済や金融のこと』をもっと知る必要があるのです。
この世の中を生き抜くために、知っておいたほうがいい『お金のこと』『お金の知識』は、山ほどあるはずですから。
わたしは『お金がない』のはイヤです。
それが、下の世代にまで続くなんて、もっと嫌です。
わたしにかかわった人たちには、幸せになってもらいたいからです。
だから、わたしの世代で、この『負の連鎖』を止めたい!と、つよく強く思うのでした。
それではまた!
本日もお越しいただき、ありがとうございました。
あなたの明日が、ステキな1日でありますように。